五七五でみにつく漢字
発想力が豊かになる『五七五で身につく漢字』(作者あとがきより)
小学校で子どもたちは漢字を1006字も覚えなければなりません。
そんなに多くとお思いになるかもしれませんが、日常生活で使うだけでなく他の科目を理解するためにも漢字は必要なのです。
算数ができないと思われていた子が、実は自然数や素数、内角や外角といった用語の意味を知らなかっただけということもまれではありません。
そして、中学生になると、どんな科目の教科書でも小学校で教わる漢字には読みがなはついていません。
つまり、中学の教科書は、小学校で教えられたことはすべて身につけているという前提で書かれているのです。
ですから、その教科書を使って授業をするということは、小学校の内容が身についていない子は相手にしないということを意味しています。
また、そうでなければ授業が成り立たないのも事実なのです。
だからこそ、小学校で教わる漢字は、小学生のうちに完全に身につけさせてやらなければならないのです。
ここで注意しておかなければならないことは、漢字が読めて書けるだけでは漢字が身についたとはいえないということです。
特に熟語の場合は意味までしっかりと身についているか確かめておいてやらなければなりません。
では、どうすれば漢字の意味がしっかりと身についているかを調べられるでしょうか?
それは、「漢字を使った五七五の短文を作らせる」ことです。
そうすれば漢字や熟語の意味が身についているかが分かるのです。
もちろん、いきなり書かせたのでは戸惑うので、小学校で教わる音読み、訓読みを使った例文を掲げました。
それを参考にさせると良いと思います。
ただ、一・二年生では子どもたちの負担を考えて例文を少し省いたところもあります。
そして、本書は漢字力を身につけさせるだけではありません。
五七五の短文を一つ完成させるまでに、単語を呼び出し組み合わせ、それを評価し、だめならもう一度やり直すといった思考作業を何十回となくしなければなりません。
その思考過程において発想力が鍛えられてくるのです。
ですから、できた五七五の短文の意味が汲み取れればよいのであって、その善し悪しを評価してはなりません。
その思考作業をやりきった努力に対して大いにほめてやることが大切です。
それを繰り返すことによって思考技術を身につけていくからです。
本書を利用して、お子さんが五七五の短文を作ることによって、漢字を使いこなせるようになるだけではなく、皆さんにとっても親子のコミュニケーションが深まるきっかけになれば、これ以上の喜びはありません。
五七五でみにつく漢字
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